救える命を救いたい
〜私達にできること〜
11 | 2007/12 | 01
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命を巡る現場から
どんなときも救命に全力を尽くしてくれる人たちがいます。
みなさんにこの思いは届いていますか?


◇1人でも多く助けたい−−駆け出しのころ「苦い記憶」
 新米救急隊員だった十数年前に出くわした救急出動が忘れられない。
 自宅で倒れ、心肺停止状態の男性。傍らには青ざめた顔の妻と幼い娘。病院に急ぐ救急車の中で、福山地区消防組合消防局北消防署駅家分署の救急救命士、河村浩一さん(44)は心臓マッサージを繰り返した。
 同乗した娘の泣きじゃくる声が車内に響く。「生き返れ。生き返れ」。心の中で叫びながら胸を押し続けたが心拍は戻らない。心電図のモニターが波打つことはなく、搬送先で死亡が確認された。
 勤務を終え、帰宅して娘の顔を見ると、突然涙がこみ上げた。父親として夫として家庭を支えていたであろう男性は自分と同じ年ごろ。泣いていた少女と我が子も同じ年ごろ。命を失う無念さ、家族の悲しみ、助けることができなかった悔しさ……。こみ上げる思いに唇をかみしめた。
  ◇ ◇ ◇
 心肺停止の患者が助かる可能性は高くない。処置を施さなければ、3分後には死亡率50%に達する。救急車が119番通報を受けて現場に到着する時間の全国平均は5〜6分。1秒の遅れが生死を分け隔てる。
 河村さんは28歳で救急隊員になり、これまで1万件以上の搬送にかかわってきた。十数年前の経験を「苦い記憶」とし、一人でも多く助けられるように訓練を積み、01年に救急救命士の資格を取った。昨年4月には、認定を受けた救命士が医師の指示を受けながら強心剤エピネフリン(アドレナリン)の投与ができるようになり、河村さんは県内初の認定救命士の1人となった。
 新しい資格は2カ月後に早速生きた。心肺停止の女性に強心剤を投与したところ、蘇生に成功した。「有効な処置ができれば救命率も上がり、悲しい思いをする人を減らすことにつながる」と話す。
 「継続は力なり」という言葉が好きだ。何万件に達しようが救命活動を続ける。そうすれば1人でも多くの命を救える。固く信じている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071212-00000161-mailo-l34





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