| AED使用法と注意点 青森件 |
AEDの特集が掲載されていました。
国が医師以外のAED(自動体外式除細動器)の使用を認めた04年7月以降、県内でAEDの設置が進んでいる。AEDとは停止状態になった心臓の鼓動を電気ショックで正常に戻す機械。公共施設のほか、民間のホテルなどにも設置されているが、県内の使用例は、偶然その場に居合わせた医者や看護師などの医療従事者や消防関係者が行うケースが大半を占める。一般市民への浸透が課題となっているAEDの使用法と注意点をまとめた。【喜浦遊】 ◇心肺蘇生法とセットで 昨年10月、むつ市のむつ運動公園陸上競技場で開かれた陸上競技会女子百メートル走で、女子中学生(15)がゴール前で倒れた。すでに心肺停止状態。その場に居合わせた下北消防本部所属の隊員2人が競技場備え付けのAEDを使い、女子生徒は2度目の電気ショックで脈拍が回復、一命を取り留めた。 県医療薬務課の調べでは、県と市町村は06年5月までに公共施設や学校などを中心に県内121カ所にAEDを設置。その後も公共施設のほか、民間企業でも導入の動きがあり、設置場所は拡大している。AEDが効果的な場合、倒れて1分後にAEDを使えば救命率は90%で、1分遅れるごとに10%ずつ落ちると言われている。 県防災消防課によると、県内で救急搬送前に一般市民によってAEDが使われたのは、05、06年の2年間で3回だけという。 例えば、八戸地域広域市町村圏事務組合の管内では、06年の1年で6回の使用があったが、うち5回はその場に居合わせた医療従事者らによるものだった。上北地方の救急隊員は「一般の人は、触ったことのない機械を使うのは怖くて、手をつけられないのだろう」と話す。 実は、AEDの使い方は簡単だ。ふたを開けて電源を入れる▽備え付けの電極付きパット2枚を心臓を挟むように右胸上部と左わき腹上部に張る▽機械が自動的に心電図を解析して電気ショックが効果的か否かを診断▽患者に誰も触れていないことを確認(音声ガイドあり)▽電気ショックを与えるボタンを押す。 救急隊員は「急病人にショックが適さない場合は機械が判断する。講習を受けていなくても、使ってマイナスになることはない」と言い切る。 ただ、大切なのは気道確保や心臓マッサージなどの救急処置ができることだ。
八戸市では06年、商業施設で70代男性が心肺停止状態に陥り、居合わせた看護師らがAEDを用意したが、機械の判断で使用できなかった。また、和歌山県では07年、50代男性にAEDを使ったが、心臓マッサージなどがなされず男性は死亡した。このようにAEDが使えない時はもちろん、使える場合も心肺蘇生法と組み合わせないと有効ではない。各消防本部などは救命処置の講習では、AEDと心肺蘇生法をセットにして講習を行っている。 年に1回、職員を対象に講習会を開いている青森市。守衛の高田新一さん(64)はAEDが同市役所に導入される1年ほど前、50代の同僚を亡くした。勤務中に突然倒れた同僚は心肺停止状態だったが、「寝かせるほかは何もできなかった」と言う。「あの時、AEDがあれば有効だったはずだ」。緊急時に医療関係者が必ず周囲にいるとは限らない。講習を受けた高田さんは「心肺停止になれば1秒、2秒が大切。今なら助けられる命があるかもしれない」と話している。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇救命処置の流れ◇ <1>119番通報、AEDの手配 <2>気道確保 <3>呼吸の確認 <4>呼吸がなければ人工呼吸2回(省略可能) <5>胸骨圧迫(30回)と人工呼吸(2回)をAED到着まで繰り返す。 <6>AEDの電源を入れ、パット装着 <7>心電図の解析 <8>電気ショックが必要ならショックを1回与えた後、胸骨圧迫と人工呼吸を5セットして(7)に戻る。必要ない場合もパットは張ったままにし、5セット後にまた(7)に戻る。 ※財団法人救急振興財団などの資料から http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080114-00000001-mailo-l02
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