| 高校スポーツ安全対策 技術向上と環境整備を /北海道 |
下記の記事だけでは、 どのような対策を行っていくのか良く分かりませんが 悲しい事故にならなようにするためには 予防と事故発生時の対応、 どちらもしっかり行う必要があると思います。 また、その対策は顧問の方や部長など チームをまとめる方だけでなく メンバー全員が知っていて、 いち早く協力して行うことが大切だと思います。
今春、道内の高校スポーツで、練習試合中に部員が死傷する事故が相次いだ。硬式野球では、守備についていた道立札幌拓北高校の部員(17)=3年=の顔面に打球が当たり3日後に死亡。ラグビーでは、市立札幌清田高校の部員(16)=2年=がタックルし頭を強打、意識不明となった。硬い球を使ったり、接触プレーが多いため、両競技とも安全対策は取られているが、その中で起きた事故とあって、関係者も対応に苦慮する。事故の背景や現状の対策を取材した。【三沢邦彦】 ◇避けられない事故 ■野球 5月5日。札幌市南区の東海大四のグラウンドで行われた練習試合。昨秋からレギュラーだった札幌拓北の遊撃手は、イレギュラーした打球を顔で受け、直後に意識を失った。監督らが自動体外式除細動器(AED)で蘇生を試みる一方で119番に通報。ドクターヘリで病院に搬送したが、3日後に命を落とした。日本高校野球連盟(大阪府)によると、金属バットが採用された74年以降、練習試合を含む試合中に打球が当たって選手が死亡した事故は今回で7件目となる。 金属バットの導入以降、池田(徳島県)の活躍などでウエートトレーニングが重視され、バットなど用具も進歩した。それに伴い、速い打球による事故が心配されるようになり、高野連は事故防止策として95年に両耳付きの打者用ヘルメットを義務化。01年には打撃投手にヘッドギア着用を義務付け、同年秋には金属バットの重量を900グラム以上とし打球速度を低下させる対策を取ってきた。 しかし、試合では捕手以外は防具を着けられず、打球への対応は選手次第となる。北海学園札幌は、春季全道大会直前に自校グラウンドで行った練習試合で、二塁手の手前で打球がイレギュラーして安打になったことがあった。佐藤元幸監督は「あの打球が(野手の)顔に当たることを考えるとゾッとします。普段から練習時間が短くてもグラウンド整備は十分に行い、選手にも『集中力を大切に』と話していますが……」。 ◇対応苦慮する関係者 ■ラグビー 札幌清田の部員のケースは、4月25日に道野幌総合運動公園(江別市)であった私立尚志学園との練習試合だった。タックルした際に相手選手の肩に頭を強打、2〜3分後に意識不明になった。急性硬膜下出血の手術は成功し、最近になって両親の問いかけに反応するようになったという。同校によると、部員は高校入学後にラグビーを始め、バックスのレギュラーだった。 ラグビーは激しいタックルや荒々しいスクラムが魅力。それだけに安全対策にも重点が置かれてきた。今回の部員も、試合前に約1時間のウオーミングアップを行い、高校生が義務付けられているヘッドギア、マウスピースも着用していた。 さらに日本ラグビー協会は昨年度から、チーム登録の際に安全対策推進講習会の受講を義務付けた。札幌では、事故の20日前(4月5日)に今年度の講習会が開かれたばかり。正しいスクラムやタックルの姿勢、部位の鍛え方など故障防止の徹底を目的に、函館や北見など道内6支部でも開かれ、中学、高校、社会人など計157チームの監督、コーチらが受講した。 道内で発生した重症事故は07年に1件あったが昨年はゼロと、対策が浸透しつつある中での事故だった。講習に参加した札幌山の手の佐藤幹夫監督も「1、2年生は、先輩の試合を見て体を鍛えることが必要ということを知る。練習を含め安全面には目を配っているが……」と残念がる。 ◇道教委が手引を改訂 ■防止策 日本スポーツ振興センター(東京都)によると、07年度に学校生活で起きた事故に支払われる死亡・障害見舞金は全国で計195件だった。うち、部活動中は106件で、球技が94件と大半を占めた。野球、ラグビーによる死亡は1件ずつあり、野球はランニング中の突然死、ラグビーは熱中症が原因だった。さらに、障害は野球が50件で突出しており、ラグビーも4件に上る。 道教育委員会は、道内でも体育や部活動中の負傷事故が増えたことから99年に「学校体育活動中における事故防止の手引」を作成、約1000校の中・高校に配布した。今年3月には改訂版も配布して、過去に起きた事故の概要と各競技・種目ごとの事故防止対策を示している。 手引によると、野球では、送球や連係プレーにおいて声を掛け合う▽プレー中はボールから目を離さないよう指導する−−など指導者への注意が喚起され、ラグビーでは、ルールを理解させ危険プレーがないよう徹底されているか▽危険が伴うスクラムなどの留意点が指導されているか−−などの注意事項が書かれている。 それでも、事故は避けられない状況にある。道高野連の藤岡道雄会長は「グラブ、バットなどの用具管理や、入念なグラウンド整備など監督、部長が配慮し、安全対策を尽くし、未然の事故防止につなげたい」と話し、道ラグビーフットボール協会の星敏彦広報委員長も「ラグビーは危険性を併せ持つ競技だが、正しいタックルやスクラムを教え、技術向上に向けた練習を繰り返していくしかない」と強調した。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇高校野球の試合中の死亡事故例◇ 1974年8月 山梨・東海大甲府1年。練習試合で三塁守備中に打球を胸に当てる。 75年8月 青森・青森商2年。秋季県大会でバントをしようとして相手投手の投球を避けられず左胸に受ける。 86年8月 埼玉・坂戸西2年。練習試合に登板中、右胸にライナー性の打球の直撃を受ける。 94年6月 千葉・芝浦工大柏2年。練習試合で背中に死球を受ける。 2000年4月 大阪・清教学園2年。練習試合に登板中、打球を頭に受ける。 04年8月 福島・湯本1年。練習試合に登板中、打球が胸を直撃。 (金属バットが採用された74年以降、日本高野連調べ)
6月7日朝刊 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090607-00000019-mailo-hok
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